戸惑って泣いて、そして笑って帰ってくる子ぶたたちの絵本
春から保育園・幼稚園に通う子どもたち。不安だったり、まだよく分かっていなかったり。
保育園・幼稚園て楽しい! という部分を押しつけがましくなく、優しい絵で描いている絵本です。ぐりとぐらの作者の方。
この絵本は入園前にもいいのですが、入園した後すぐの不安期にも良いです。
園に預けられる=お母さんは僕を置いていく、という図式から離れられるといいますか。
子ぶたたちも、最初は「お母さんがいない」と言って泣くのですが、そのうち得意のかけっこをしているうちに楽しくなってくるという筋書き。
子どもは、絵本を通して客観的になれるのか、入園後は頻繁に「読んで」と持ってきました。
お母さんは一体僕が幼稚園に言っている間何をしているのか
これは名作。くまの子どもがお母さんを探して探して、あ!お母さん!何していたの?!
くまのお母さんは魚釣りをしていて、それを売って「お前の自転車でも買おうか」と明るく、くまの子を抱きしめる。
悪びれなく罪悪感のないくまのお母さんの姿は、これから子どもを預けて働く母や、幼稚園に預けてはらはら心配している母に、温かく染みます。