夫の転勤に振り回される妻へ ついて行かない選択もある

妻の人間関係を断ち切り、就労を困難にする転勤制度に疑問 私はついて行かなかったことがあります




そろそろ異動の話などがちらちらと社内に出てくる時期になりましたね。

転勤族の妻・転職族の妻の話をしたいと思います。

実は私は、1回だけ夫の引越しを伴う転職について行かず、乳幼児の子どもと実家で暮らしていたことがあります。

期間としては1年。

夫の単身赴任はよく聞く話ではあります。でも、単身赴任するご家庭はだいたい以下の状況だったりします。

  • 妻が正社員
  • 子どもが小学生以上(学校を変えたくない)
  • 持ち家がある

私はそのどれでもありませんでした。

専業主婦(求職中)・子どもは乳幼児(保育園)・賃貸住まい

普通は、夫の転勤・転職先についていきますかね。

私の人生って何だろう…どうして妻はついて行かないといけないの?

私は夫の海外赴任を皮切りに、日本でも狭い地域内ではありますが、あちこち引越しをしています。

全ての引越しは夫の仕事の都合です。

その度に、仕事を辞め・人間関係を深められず・家が定まらない不安を抱え・何度もある引越し作業にイライラして生活してきました。

仕事を始めても、「いつまでここにいられるか分からない」という状況。職場に迷惑を掛けてしまう…という理由で正社員も挑戦することができない。

転勤族で私がつらかったことは、「この地で根を張れない」ということでした。

農業が趣味なんですが、種を蒔いても収穫できないかもしれない。

いい家具を買いたいけれど、引越しの時邪魔かな…。

などなど。

そして、世の中は収入のある方について行くのが当然という風潮ですよね。

なぜ夫に収入があるのか、なぜ私に収入がないのか。

それは、転勤について行ったから。そこで判断されると理不尽な気がします。

昭和の時代のように夫の転勤に妻子が当然のようについていく時代は終わったと思います。というか、終わりにした方がいいと思います。

気持ちの整理を付けるために1年間、単身赴任して欲しいと伝える

きっかけは、転勤族が転職族になったからです。転職理由は自分(夫)のキャリアアップのため。

この転職が私の中で消化できず、ついて行かないということを決めました。

夫はキャリアアップしていける、そして当然のように妻子を連れていけると思っている。

キャリアアップすれば収入も増えて家族としては万々歳、とは私には思えなかった。

いつでも夫の成功を支える陰の存在にはなりたくない。

しかも、常々夫は、「行った場所で私が楽しむ楽しまないは自己責任」と言うんですよね。ほんと、頭に来るんですよ…。

ここら辺で、自分の人生を進みたいという気持ちが強かった。ここら辺の気持ちは、何度文章にしてもまだまとめられないです。うまく言語化できていません。

ともかく、そのままの気持ちを伝えました。幸い、夫は理解を示してくれて、二拠点生活を始めることができました。(もちろん話合いは揉めたりもしましたが)

二拠点生活を始めるにあたり

私は速攻で仕事を探しました。それまでは内職してましたが、事務職を探しました。やはり対外的にその方が説明しやすいので。(夫のご両親などに)

そして、お世話になる実家にもちゃんと家賃を入れました。

子どもが通っていた保育園にも状況は伝えてました。ただ、先生方に「付いて行った方がいいのに」と言われ、心が折れそうになりましたが。



二拠点生活のメリット・デメリット

メリット

自分の人生を生きている感覚が戻ってくる

仕事復帰へのいい足掛かりになった

夫が会社で抱えてくるストレスに巻き込まれない

その後、夫に主婦でも主張できるようになった

夫が家族のありがたみを理解した

 

デメリット

お金が余分にかかる(会社からは単身赴任手当は出ませんでした。なぜなら配偶者(私)が正社員じゃないから。パートは付いて行くのが当然という会社の考え方が良く分かりますね…)

子ども(当時2歳)は少し混乱していた

同居していた実家の両親が疲労していた(やはり夫婦二人の生活が確立していたところに入ったので。申し訳ない…。)

 

妻子が付いてきてくれるのは当然ではないということを理解して欲しかった

世の中の転勤夫さん、転勤を命じる会社、転職を何度も繰り返す夫さんたち、妻子が付いてくるのは当然じゃないのですよ

生活の基盤を振り回されるということは、想像以上に大変なのです。

転勤族の妻のみなさん、その生活が100%快適じゃなかったら、気持ちだけは伝えておいた方がいいです。

夫とは、妻が喜んでついてきていると勘違いしておりますから…。

そして、もし「夫の転勤先に、もうついて行きたくない!」とか「自分勝手な転職で引越ししたくない!」という方は、私のようなものもいたということで、参考にしてみてください。



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