幼稚園バス、シートベルトないよね?!送迎どうしよう
新年度、幼稚園バスを利用しようか迷っている我が家です。
現在は私が自家用車で園まで片道30分かけて送り迎えしています。
一日2時間も子どもの送り迎えで使っていると思うと、幼稚園バスに乗って欲しいけど…。
でも、幼稚園バスってシートベルトないんですよ。親が幼稚園バスに乗ることもあるのですが、子どもの座席にもシートベルトはないし、先生が座る座席にもシートベルトは付いていませんでした。
そこがどうしても気になって、幼稚園バスの送迎に躊躇しているのです。
そもそも幼稚園バスの事故はどのくらい起きているのか
国土交通省の「幼児専用車の車両安全性向上のためのガイドライン(概要)」によると、
1.幼児専用車に係る事故実態(平成21年度実施の事故分析結果抜粋) ~安全対策の前提となる事故の実態把握~
- 主に前方座席が加害部位。頭部、顔部、頚部の軽傷が多い。
- 平成15年~20年において、死亡0名、重傷4名及び軽傷565名
- 幼児専用車が関与する事故は低速時に発生。
- 保有台数1000台あたりの死傷者数は通常のバスと比べて1/10 程度。
→ 前方座席が加害部位となって、頭部、顔部、頚部を受傷(軽傷)する事故を対象とした安全対策を示す。
事故はやはりありますよね。それに、もらい事故だってあるかもしれない。
急停車したときに、シートベルトがないために先生が子どもたちにぶつかる可能性はありますよね。
子どもたちの席は前の座席がありますが、先生の席は後ろ向きに設置されていて、前方に何もないのです。
先生の労働環境としても、どうなんでしょう…。
チャイルドシート着用は義務化なのに、なぜなんだ。
「幼児専用車の車両安全性向上のための ガイドライン 」平成25年3月 車両安全対策検討会 (PDF)
によると、以下の理由により座席ベルトの装備義務を除外しているそうです。
①幼児自らベルトの着脱が難しいため、緊急時の脱出が困難であること
②幼児の体格は年齢によって様々であり、一定の座席ベルトの設定が困難であること
③同乗者(幼稚園教諭 等)の着脱補助作業が発生すること
しかしながら、平成18年10月にバスの座席基準を強化する保安基準の改正(平成24年7月施行)が行われたことや、平成20年6月に乗用車の後席座席ベルトの着用が、道路交通法 (昭和35年法律第105号)の改正により義務付けられたことを受け、幼児専用車の車両安全性向上についても、車両安全対策検討会(交通政策審議会陸上交通分科会自動車交通部会報告 「交通事故のない社会を目指した今後の車両安全対策のあり方について」(平成23年6月) に基づく検討会)において、検討を行ってきたところである。
とあり、以下をガイドラインとしてまとめているそうです。
【幼児専用車の幼児用座席に対する主な安全対策】
- シートバックの後面に緩衝材を追加
- シートバックの高さの変更
- 座席ベルトの装備
- 座席間隔の変更
本来、幼児が乗車する場合には、年少者用補助乗車装置、いわゆるチャイルドシートの装備 望ましいが、現在、幼児専用車に装備される幼児用座席に適した座席ベルトが存在しないことから、本ガイドラインの策定を機に、今後、当該幼児用座席に適した座席ベルトが開発される ことを期待する。
以上がその内容なんですけど、期待する…っつってからもう6年経った平成31年なんですけど。
そんな理由により、我が家は幼稚園バス利用はもう少し様子見にしたいと思います。
うちはそういう決断をしましたが、もちろん、園バス利用することに異議を唱えているわけではありません。
もし、現在園バス使われている方で、心配にさせてしまったら申し訳ありません。
でも、このガイドラインのことを知っておくと、今後、安全性の向上した車両が登場したときに、園に購入を交渉しやすいと思います。
それに、子どもたちを見ると、みんな園バスが大好きですね。うちの子も乗りたがる。ごめんよ。
歩いて行ける距離だったら最高だった。けど、しょうがない。
せめて車で好きな音楽を聴いて、母ちゃんは頑張って君を送迎しますよ。