キャリア積んでこなかった専業主婦の就職活動
28歳で結婚と同時に正社員を辞め専業主婦に。
それから10年間に、事務(総務系)パート2回、美術館の監視員1回、ホームセンターのレジパート1回を転々としてきた私です。
正社員時代に1回転職しているので、すべての職歴を合わせると、6カ所の職場を経験してきたわけです。夫の転勤に付き合っていたら、どこの職場もだいたい1年しか勤められなかった。
そんな大したキャリアも積んでこなかった私が、この度正社員として採用されました。
素人ながら、戦略を立てて臨んだ今回の就活。恥ずかしげもなく、その考えなどを記してみました。同じ境遇の方の参考になれば幸いです。
採用された会社での選考プロセスは、①新事務所建設のお知らせ看板を偶然見る ②試しに新スタッフ募集していないか連絡 ③ちょうど募集しようと思っていたという状況だった会社 ④書類選考 ⓹人事面接 ⑥社長面接 でした。
職歴多めのキャリア薄目…な私のネックはとにかく書類選考。
だらだらとした職務経歴書ではなく、各職場で達成したこと、達成できなかった課題、得た技術、などを簡潔に書きました。
なぜ達成できなかった課題を書いたかというと、各1年程の勤務年数だったので、気づいていたけど達成までは行きつけなかったこと=御社では長く働き達成したいとアピールしました。
さらに、ジャンルの違う業種を経験してきた中で、勉強を怠らなかったということもアピールしました。資格を取ったり、使えるアプリケーションを増やしたり。
あと大事なのは、引越しが多くて各職場の勤務年数が少ないことをきちんと説明したことです。
家を購入して、今後はもう引越しの可能性はなく、長く御社で働きたいことを文章でも面接でも説明しました。
書類さえ通ればこっちのもんよ!とばかり、気合を入れて面接に臨みました。
昔から面接にはめっぽう強い。
「明るく」「聞かれたことに応える」を意識しました。お互いの条件のすり合わせをしている感覚で面接を受けていました。こういう点は新卒よりも有利よね。
「明るく」ってどういうことか私なりに考えると、「この人が職場に入ってきたら何となく良さそう」と思ってもらえることです。なんかいつもニコニコしてそうな雰囲気を出してみました。
既に知られているテクニックかもしれませんが、扉を開ける前からにっこりをイメージ。
あとスーツは、新卒のようなリクルートスーツは選びませんでした。顔が明るく見えるベージュ系のパンツスーツにしました。
今回、そもそもまだ会社が求人を出す前に連絡して採用してもらいました。
私はいつも仕事を探し始めたら、町中を目を凝らして観察します。結構ネタがある。パート先もいつも直接「求人していませんか?」と聞いていました。
断られる勇気は必要ですが…。
子どもは現在小1です。一人っ子。
ずっと子ども優先の生活をしてきたので、9時~17時半というフルタイム勤務に正直迷いはありました。
しかし、38歳のブランク10年の人間をいきなり正社員で雇ってくれる会社が今後そうそうあるとも思いません。
考えてみれば、子どももあと10年したら大学生。私の人生は10年後も続きますし、お金も居場所も必要です。
その10年のうち、親ががっつりと付き添ってあげないといけない時期って、多分あと4年くらい?
この4年は踏ん張りどころで家族全員で頑張っていきたいと思ったのです。
実際、子どもが中学生になった友人に話を聞くと、中学生は部活と塾でほとんど家にいないよ、とのこと。
あとはやっぱり金銭的なこと。子どもの学費をガンガン貯めようと思っています。(留学できるくらい)
そして、自分の老後に、「自分で稼いだお金」がないと我が家の場合不安だな…と思ったことも理由の一つです。
老後のお金、夫に管理されたくないから。
私の正社員採用が決まって変わったことと言えば、夫婦の力関係です。
やはり「外で働いてくる」という圧倒的パワーには負けます。子持ちがなんの調整も気にせず働けるのは専業主婦のバックアップのお陰ですが、そういうのって人間「慣れ」ちゃうんですよね。
もちろん世の中「慣れ」ずに、変わらぬ尊敬を示してくれる稼ぎ手もいるでしょうけど。
我が家も、私というバッファ(余裕、緩衝)があるのが当たり前になってしまった。言葉の「ありがとう」だけが報酬…。
そしてお財布事情も夫婦共同管理ゆえ、何か物を買う時の発言力は自然と「働き手」の方が主張が強くなる。(我が家の場合、夫は物を買いたがらないタイプです)
そんな10年間でしたが、私の正社員採用が決まってからここ最近、夫が家事の練習を始めました。
危機感を覚えたのでしょう…。
私の意識も変わったので、強く物事を主張できるようになりました。
長く専業主婦して思ったのは、夫婦間にも「なめられたらイカン」という感覚があることよ。
専業主婦は舐められやすい。(うちだけかもしれません)
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