【高校中退後どうする?】高校1年生夏休みで学校に行けなくなった16歳のその後 通信制高校から大学へ!

高校中退した16歳が大学受験して就職するまで 道は一つじゃない




長い休みのあと。

お子さんの不登校に不安になっている親御さんもいらっしゃるかもしれません。

学校側から不登校は夏休みが勝負とか言われている場合もあり、焦りが出てくる頃です。

高校に入学してなんとか騙し騙し通っていたけれど、夏休みをきっかけに完全に不登校になった私の経験を記事にします。

結論を先に話しますと、私は別の高校を卒業し、大学受験を経て4年制大学に受かり、就職もいわゆるホワイト企業にいくことができました。

一番お伝えしたいことは、「道は一つじゃない」ということです。高校に復帰するということだけが解決方法だと今は考えてしまうかもしれませんが、実は周りをよく見ると様々なルートが用意されています。

自己紹介

進学校入学後2カ月で不登校

夏休み後から11月まで休学、その後退学

翌4月に通信制高校に入学

通信制高校在学中に、アルバイトをして人間関係のリハビリ。貯めたお金でアフリカやフランスへ旅行。興味のある国内の仕事を体験しに行く生活をする。

通信制高校3年次に大学受験用の予備校に通う(1浪の人たちと一緒に授業を受ける)→大学合格

通信制高校を3年で卒業して、大学入学

大学にて特待生に選ばれ、学費免除(1年)

就職



高校中退(休学)したら人生終わりと考えていた私たち親子

高校が進学校でもったいない

中退はイメージが悪い

就職・結婚に影響する

本当に雁字搦めになっていました。

高校にはどうしても行けなかった(体が拒否して、体調不良に)。

でも、休学も中退も考えられなかった。周りにそういう人がいなかったし、まさか自分が不登校になるなんて!という気持ちで受け入れられていなかったから。

しかし、夏休みをきっかけに完全に不登校になり、体調不良もひどくなり、現在所属している高校には一切行くことができなくなりました。

そんなときに、ふと「通信制高校」の情報が目に入ります。

通信制高校って知っていますか?

通信制高校は、様々な事情で毎日登校することが困難な人でも、学習の意欲さえあれば、高等学校の卒業資格が得られるシステムです。

「レポート作成・提出」「面接授業(スクーリング)」「テスト受験・合格」が学習の柱となっています。

私が通っていた通信制高校は、スクーリングが週1~2回(日・月)でした。3年間で卒業単位が欲しい人は週2で通うことになっていました。

(公立)通信制高校のメリット

学費が安い/各種補助がある(切手代・通学費・教材)

週1~2回の通学なので、体への負担が少ない

通っている人は80歳~16歳まで幅広い、故に、人間関係も程よくゆるい(濃密な関係が苦手な人に良い)

将来履歴書に通信制と書く必要はない

スクーリング(通学)のない日にアルバイトをしたり、旅行にいったりできる

 

(公立)通信制高校のデメリット

授業のレベルは高くない(私の感覚では中学校レベルでした)

進学サポートは少ない(自力で調査しないといけない)

自己管理がしっかりしていないと、卒業できない(単位の計算・把握、レポート提出)

通学のない日の過ごし方に自立を求められる

合っている人にはとてもいい体制だと思います。大学の単位制に近いです。

私は、学校の理不尽なルールや、狭い範囲での人間関係が原因で不登校になったので、通信制高校の自由で、ゆるくて、自立を求められる環境がとてもよかったです。

勉強の内容は正直「消化試合」です。英語はABCから始まりましたから。

勉強面は、計画を立てることは必須です。私は予備校と英語の特化塾に通っていました。(費用は、すべて自分のアルバイト代から払いました。)

勉強の内容が簡単な理由は、受け入れる生徒の範囲が広いからでしょう。

私の所属していたところは、80歳の女性もいらっしゃいました。高校卒業の資格が欲しい、ととてもエネルギーにあふれていて、いくつになっても勉強はできるということを学びました。

また、宗教上の理由、健康上の理由、経済的な理由で毎日学校に通えない、自分を含め皆理由を持って勉強している空間でした。

普通の高校に行っていたら触れ合わない人々との交流がその後の人生でも役に立っていると思います。

通信制高校生の大学受験



通信制高校に通っているだけでは、大学受験は厳しいです。

私は英語塾(3年間)と予備校(1年間)に通っていました。通信制高校では、大学受験の情報も不足しているので、予備校で進路相談をしていました。

平日は予備校に通い、日曜日に通信制高校に通う日々です。通信制高校を3年で卒業したかったので、3年次までに単位を最大限取っておきました。

予備校に入って思ったことは、大学受験の場に出てしまうと、出身高校よりも偏差値なんです。私が高校を中退しても、同じ高校を続けてきた子たちと学力に差がないことに気が付きました。

なので、高校を中退した=人生終わったでは全くありません。

高校中退の経歴は就職に影響するか

通信制高校を卒業しても、わざわざ通信制高校って書かなくていいのです。それは入学した通信制高校の先生に言われました。

私は書きましたが。(恥じてないのです、私は)

企業の就職面接では必ず聞かれました。「どうして中退されたのですか?」と。

ここは面接の練習をしておくといいと思います。言いよどまず、冷静に理由やその経験から得たものを伝えればOK。

私は後に総務部などで働くことになったのですが、面接ってとにかく「聞かれたことにきちんと答える」ができればいいのです。

あとは、企業と個人のマッチングなわけでして。

私の中退の経歴が傷だと思う企業には、私も入りたくないわ~という気持ちで就職活動していました。

実際、中退の理由などを話した後「無駄な時間を過ごしたね~」と言われた企業があったのですが、最終面接で落ちました。

こっちから願い下げじゃ!と何故かすごい強気の私。

ストレートな道しか価値を認めない企業に明日はないですから、中退をしたあなた(やあなたの子ども)は、傷つく必要もないですよ。本当に。

私は、高校、大学と独自の活動を続けてきたことを認めてくれた企業に就職しました。大手ではありませんが、ホワイト企業でした。

高校を中退したら就職までダメだ!とか思わないで、そこで停滞しないで、自分が自分らしくいられる生活をしてください。

そうしたら道は開けますから。16、17歳で人生決まるなんてことあるはずないんですから。

最後に 不登校の子どもを持つ親御さんへ

元不登校の子どもからのお願い。

①まずは体を休ませてください。1日中寝ているかもしれませんが、それは体が求めています。しばらくして充電できたら動き出します。信じてください。(今思うと、私の体調不良はホルモンバランスの乱れだったかもしれません。一度病院連れて行くのもありかもしれません。)

②「やりたい」と言ったことはやらせてみてください。アルバイト、旅行などなど。

③ただし、お金を与えすぎない方がいいです。現状から脱しようという気持ちが薄れるから。

④せっかく平日休みになっているので、楽しむくらいの気持ちで過ごしてください。一緒に旅行に行くとか、自分の仕事や家事を手伝わせるとか。

⑤高校の教師は、「このままだとダメです」というようなメッセージしか送ってきませんが、そんなことはありません。教師も仕事ですので、不登校児を出すと評価に関わるのです。他人の無責任な言動に一喜一憂せずに。

⑥目標を学歴とかにしないで、「自分で自分を幸せにできる。食い扶持を稼げる。」というところにおいて欲しいです。






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